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医療脱毛は何回で効果が出る?回数の目安と知っておきたい基礎知識

「医療脱毛は何回で効果が出るの?」多くの人が気になるこの疑問。

医療脱毛は1回で完了するものではなく、毛の生え変わり(毛周期)に合わせて複数回の施術が必要です。実感できるまでの回数は5回が目安、ツルツル肌を目指すなら8〜10回以上かかることもあります。

この記事では、脱毛効果が現れるまでの流れや部位別の回数目安、効率よく脱毛を進めるポイントまで、実用的に解説します。脱毛を始める前に知っておくべき情報を、最初にしっかり押さえておきましょう。

目次

医療脱毛は何回で効果が出る?

医療脱毛の効果は、回数を重ねるごとに段階的に現れます。自己処理が楽になるまでは約5回、ツルツルを目指すなら8〜10回以上が目安です。

ただし、毛質・部位・肌質によって個人差があり、特に顔・背中・VIOなどの産毛が多い部位は時間がかかる傾向があります。

回数効果の傾向
1回目数本抜ける程度/見た目の変化ほぼなし
2〜3回目毛が細くなり、毛量もやや減る
4〜5回目自己処理の頻度が減り、剃り跡も気にならなくなる
6〜7回目毛が目立たなくなり、仕上がりの変化がはっきりする
8〜10回目産毛まで処理でき、ツルツルに近づく

多くのクリニックでは「5回コース」が基本設定されています。この回数で満足する人もいれば、より多くの回数が必要なケースもあります。

なぜ1回で終わらない?脱毛回数が必要な理由

医療脱毛は、1回ですべての毛を処理することはできません。これは「毛周期」という毛の生え変わりのサイクルと、レーザーの特性が関係しています。

医療レーザーは成長期の毛にしか反応しない

医療レーザーは、毛に含まれるメラニン色素に反応して熱を加え、成長組織にアプローチします。この仕組みが作用するのは、毛根が活発な「成長期」の毛に限られます。

成長期の毛はメラニンが多く、レーザーが届きやすいため、このタイミングで照射することで効果が期待できるとされています。

一方、退行期や休止期の毛はメラニンが薄く、毛根も弱いため、レーザーを照射しても脱毛効果を感じにくくなります

成長期の毛は全体の20%しかない

成長期の毛は、体毛全体のうち20%程度しか存在しないといわれています。そのため、1回の施術で反応する毛も限られており、すべての毛に対応するには複数回の照射が必要になります。

レーザー照射の間隔は通常2〜3ヶ月程度。このスパンで施術を繰り返すことで、順番にすべての毛を対象にしていくのが医療脱毛の基本的な進行方法です。

脱毛効果の実感は何回目?【回数ごとの変化】

医療脱毛の効果は、回数を重ねるごとに徐々に現れます。多くの方が5回目あたりで「自己処理がかなり楽になった」と実感し始め、8〜10回でツルツル肌に近づくとされています。

回数毛の変化の目安自己処理の頻度実感のレベル
1回目数本抜ける・ほぼ変化なし毎日〜2日に1回ほぼ実感なし
2〜3回目毛量がやや減る・毛が細くなる2〜3日に1回少し楽になる
5回目広範囲に効果・毛が柔らかくなる週1回で済むこともある明確に実感できる
8〜10回目産毛まで目立たなくなる・ツルツル感が増す月1回 or 自己処理不要の状態完了に近いレベル
部位や毛質・体質によって効果の出方には個人差があります。

以下では、回数ごとに起こりやすい変化を具体的にまとめています。

1回目|まだほぼ変化なし/数本抜ける程度

1回目の施術後、1〜2週間で一部の毛が自然に抜け落ちることがあります。ただし、レーザーが反応するのは成長期の毛だけなので、抜ける量は全体のごく一部にとどまります。

見た目の変化はほとんどなく、毛量や太さに大きな差は感じにくい段階です。この時点では脱毛の実感が薄くても、施術が正しく作用しているサインと考えられます。

2〜3回目|毛量が減る・毛が細くなる

この頃になると、目立っていた毛が減り、生えてくる毛が細くなる変化を感じる人が増えてきます。毛の成長速度がゆるやかになり、自己処理の頻度も徐々に減少する傾向があります。

ただし、部位によっては効果にばらつきがあり、濃い毛と細い毛が混在する状態になることもあります。

5回目|自己処理が楽になる段階

5回目の施術を終える頃には、広い範囲の毛が照射対象となり、自己処理の手間が大きく軽減されます。

毛質も柔らかくなり、剃った後のザラつきやカミソリ負けが気になりにくくなる人もいます。「週1回の自己処理で済むようになった」と感じるケースも多く、効果を明確に実感しやすいタイミングです。

8〜10回目|ツルツル肌に近づく最終段階

この段階では、細く残っていた毛や産毛も目立たなくなり、手触りのなめらかさを感じやすくなります
また、毛周期が不安定な部位への対応も進み、仕上がりの完成度が高まるフェーズです。

ただし、体質や部位によっては10回以上必要となる場合もあるため、最終的な回数は医療機関での判断が重要です。

部位別|医療脱毛の必要回数・期間・効果の目安

医療脱毛は部位ごとに毛の太さ・密度・毛周期が異なるため、「何回で終わるか」は部位によって大きく変わります

以下に、主要部位ごとの「自己処理が楽になる目安」「ツルツルを目指す目安」「完了までのおおよその期間」をまとめました。

部位自己処理が楽になる目安ツルツルに近づく目安期間の目安
8〜10回11〜14回約1年〜1年半
ワキ5〜7回8〜10回約1年
Vライン5〜7回8〜10回約1年
I・Oライン5〜9回10〜12回約1年〜1年半
腕・脚5〜7回8〜10回約10ヶ月〜1年
背中・お腹5〜9回10〜14回約1年〜1年半
ヒゲ(男性)5〜7回8〜10回約1年〜1年半

顔・背中など産毛が多い部位は回数がかかりやすく、ワキやVIOなど濃くて太い毛が多い部位は早く変化を感じやすい傾向があります。

また、同じ部位でも「毛質・肌質・痛みの感じ方」などによって適切な回数は変動します。

無理に回数を決めつけず、まずは少なめの回数から始めて様子を見るのもひとつの方法です。最適な回数は医療機関で相談しながら調整していくのが安心です。

医療脱毛を早く終わらせたい人がやるべき5つのこと

医療脱毛は「ただ回数をこなせば終わる」わけではありません。施術効果を最大限に引き出す工夫をすることで、脱毛完了までの期間や回数を抑えることが可能です。

効率よく脱毛を進めるためのポイントは5つです。

効率よく脱毛を進めるためのポイント
  • 毛質に合った脱毛機を選ぶ
  • 毛周期に合わせて通う(2〜3ヶ月間隔)
  • 保湿&UVケアを徹底
  • 毛抜きNG。電気シェーバーで自己処理
  • 睡眠・食事・ストレス管理

自分の毛質に合った脱毛機を選ぶ

脱毛効果は、使用する機種によって大きく左右されます。

  • 熱破壊式:太く濃い毛に向いており、少ない回数でも変化を感じやすい
  • 蓄熱式:産毛・敏感肌に対応しやすく、痛みが少ない傾向

毛質・部位に合わせた機種選びが、大事になります。複数機種を取り扱うクリニックで相談して決めましょう。

毛周期に合わせて通う(2〜3ヶ月間隔)

レーザーは「成長期の毛」にしか反応しません。そのため、2〜3ヶ月ごとの施術で、効率よく成長期の毛を狙う必要があります。

間隔が短すぎると照射対象の毛が少なく、効果が薄れることもあるため、自己判断で通うのは非効率です。

肌の保湿・UVケアを徹底する

肌状態が悪いと、出力を下げざるを得ず、脱毛効果も弱まります。

  • 日々の保湿ケアで肌を健康に保つ
  • 外出時は日焼け止めで紫外線対策

これらを徹底することで、高出力での照射が可能になり、施術効率も上がります。

毛抜きは使わない

毛抜きやワックス脱毛は、毛根から毛を取り除いてしまうため、レーザーが反応する対象となる毛が残らず、施術の妨げになることがあります。

また、カミソリによる深剃りは、肌への刺激や乾燥を引き起こしやすく、脱毛時の肌コンディションに影響する可能性があります。

脱毛中は以下の点に注意して、肌にやさしい方法で自己処理を行いましょう。

  • 電気シェーバーを使用
  • 処理後は化粧水や乳液で保湿

生活習慣(睡眠・食事・ストレス)を整える

毛の成長はホルモンバランスと密接に関係しています。

  • 睡眠不足
  • 偏った食事
  • 慢性的なストレス

これらは毛周期を乱し、脱毛の進行を妨げる要因になります。脱毛期間中は、基本的な生活リズムを見直しましょう。

脱毛機の種類で効果が変わる?熱破壊式と蓄熱式の違い

医療脱毛で使われるレーザー機器には、「熱破壊式」と「蓄熱式」の2種類があります。

どちらも医療機関専用ですが、仕組み・刺激の強さ・効果の出方に違いがあるため、自分に合った方式適切に選べばどちらにも脱毛効果が期待できます。

こんなひとにおすすめ
  • 濃い毛を減らしたい・早く終わらせたい ⇒ 熱破壊式
  • 産毛中心・刺激に不安がある ⇒ 蓄熱式

クリニックによっては両方式を併用できるケースもあるため、カウンセリングで毛質や部位に合わせた機器選びを相談するのが最も確実です。

熱破壊式|少ない回数で効果実感。痛み強め

熱破壊式は、毛根の発毛組織に直接レーザーを照射する方式です。

高出力のため、太く濃い毛に対応しやすく、早い段階で毛が抜けはじめる実感を持ちやすいのが特徴で、こんな人に向いています。

  • ワキ・VIO・ヒゲなど濃い毛を減らしたい
  • 少ない回数で変化を感じたい

ただし、照射時に強い刺激を感じることがあり、痛みに不安がある場合は麻酔クリームなどを相談しましょう。

蓄熱式|痛み少なめ。産毛や敏感肌に対応しやすい

蓄熱式は、バルジ領域(発毛因子)をターゲットにじわじわ熱を加える方式です。

低出力かつ広範囲に作用するため、刺激が少なく、温かさを感じる程度の施術感が多く、こんな人に向いています。

  • 顔・背中など産毛が中心の部位
  • 肌が敏感で強い刺激を避けたい
  • 痛みに弱い

注意点として、効果が出るまでに時間がかかる場合があり、1回目で大きな変化を感じにくい点は理解しておく必要があります。

医療脱毛の効果が出にくい原因

医療脱毛は適切な手順で進めれば効果が期待できますが、「あまり効果を感じない」原因の多くは施術方法や日常習慣にあります。

以下の4つは、特によく見られる原因です。

効果が出にくい原因
  • 毛周期に合っていない(通う間隔が短すぎ)
  • 出力が弱い(乾燥・日焼け・肌荒れ)
  • 毛抜き・深剃りなど自己処理ミス
  • 照射後すぐに効果が出ると思い込んでいる

施術間隔が短すぎる(毛周期に合っていない)

レーザーが反応するのは「成長期の毛」のみで、全体の約20%ほどしかありません。1ヶ月間隔など、毛の成長が追いついていない時期に照射しても効果が出にくく、回数が無駄になる恐れがあります。

最適な施術間隔は部位にもよりますが、2〜3ヶ月おきが基本。クリニックで毎回、次回の適切なタイミングを確認しておくことが重要です。

出力が弱い(乾燥・肌荒れ・日焼けによる)

脱毛レーザーの出力は肌の状態によって調整されます。肌が乾燥していたり日焼け・炎症があると、安全性の観点から出力が下げられ、結果として効果も下がることがあります。

脱毛中は、以下の徹底が大事です。

  • 保湿を習慣化
  • 紫外線対策を徹底


肌のコンディションがよい状態で施術を受けることで、最大限の出力が可能になり、効果にもつながります。

毛抜きや深剃りによる自己処理ミス

毛根が残っていないと、レーザーは反応しません。毛抜き・ワックスなどで毛根ごと抜いてしまうと、脱毛の意味がなくなります。

また、カミソリによる深剃りは肌を傷つけ、炎症を招き、出力制限の原因にもなります。おすすめは電気シェーバーでの優しい処理。毛を根元に残した状態で処理することが、効果を高める基本です。

医療脱毛のリスク・副作用

医療脱毛は医療機関で行うため一定の安全性は確保されていますが、副作用や注意点が全くないわけではありません。

肌状態や体質によっては、リスクが生じることもあるため、事前に正しい知識を持っておくことが重要です。

よくある副作用

医療レーザー脱毛では、まれに以下のような副作用が見られます。

  • 軽度の火傷や赤み:レーザーが肌に強く反応した場合に起こることがあり、特に乾燥や日焼けのある状態だとリスクが高まります。
  • 毛嚢炎(もうのうえん):毛穴に細菌が入り、ニキビのような炎症を起こすことがあります。清潔な服装や保湿で予防が可能です。
  • 硬毛化・増毛化:特定の部位で毛が一時的に濃く・太くなる現象で、背中・二の腕などに起きやすいとされます。

これらはいずれも適切に対応すれば改善するケースが多いため、自己判断せずにクリニックに相談してください。

施術NGとなるケース

以下のような状態では、医療脱毛の施術が受けられない、または延期になる場合があります

  • 日焼けした直後の肌:メラニンが活性化しているため、火傷や炎症のリスクが高まります。脱毛前後はUVケアを徹底してください。
  • 強い乾燥やひどい肌荒れ:肌バリアが低下しているとトラブルを起こしやすく、施術が安全に行えません。

また、妊娠中や授乳中も施術を見合わせるケースがあります。カウンセリング時に肌状態や体調を正直に伝えることが大切です。

肌トラブル発生時は必ずクリニックに相談すること

施術後に異常を感じた場合、まずは自己判断せず、必ず施術を受けたクリニックへ連絡してください。医療脱毛は医療行為であるため、医師が常駐するクリニックなら薬の処方や再診対応が可能です。

市販薬を自己判断で使うのは避け、医師の診断に基づいた処置を受けることが早期回復に繋がります。信頼できるクリニックで脱毛することが、安全性の確保にもつながります。

よくある質問(FAQ)

永久脱毛って一生生えてこない?

「永久脱毛=一生毛が1本も生えてこない」という意味ではありません。医療脱毛で使われるレーザーは、毛根の発毛組織を破壊することで、高い確率で毛の再生を防ぐことが可能です。

ただし、ホルモンバランスや体質変化により、数年後に細い毛が一部再生することもあります。それでも自己処理が不要なレベルになる人が多く、「永久脱毛」は現実的な表現として使われています。

医療脱毛でも5回で終わらないことはある?

あります。脱毛完了までの回数は毛質・部位・体質によって異なります。5回はあくまで「自己処理がかなり楽になる」目安です。

たとえば、顔・背中・VIOなど産毛が多い部位は10回以上必要になるケースも珍しくありません。
また、1回ごとの出力や施術の間隔が適切でないと、効果が出にくくなることもあります。

痛くなかった=効果が薄い?は本当?

痛みの強さと脱毛効果は必ずしも比例しませんが、出力が適切かどうかの目安にはなります。熱破壊式で太い毛に照射した場合、多少の痛みを感じるのが一般的です。

ただし、蓄熱式など痛みの少ない脱毛機もあり、それでも効果が出るよう設計されています。まったく刺激がない場合や、成長期の毛に照射できていない場合は効果が落ちることもあるので、気になる場合は医師に確認を。

男性でも医療脱毛は効果がある?

あります。医療脱毛は男女問わず効果が期待できます。特にヒゲやVIOなど、男性特有の太く濃い毛はレーザーとの相性が良く、数回の施術でも変化を感じやすいです。

ただし、ヒゲは毛の密度が高く再生力も強いため、ツルツルを目指す場合は10回以上必要になることもあります。薄くするだけなら5〜7回で満足するケースも多いです。

エステ脱毛との違いは?なぜ回数に差が出る?

医療脱毛とエステ脱毛の最大の違いは、使用する機器の出力と「毛根にダメージを与えるレベル」かどうかです。

  • 医療脱毛:発毛組織を破壊できる高出力レーザー(医療行為)
  • エステ脱毛:出力が弱く、毛の成長を一時的に遅らせるだけ

そのため、医療脱毛は5〜10回程度で自己処理が不要になるのに対し、エステ脱毛は20〜30回以上かかるのが一般的です。

「脱毛完了のスピード」「効果の持続力」で比べると、医療脱毛のほうが効率的です。

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